四柱推命で「過傷官(かしょうかん)」という星の並びがあります。
専門的には、食傷の位置に星(●)が4つ以上固まっている命式を指し、
人によっては3つでもその傾向が強ければ「過傷官」と呼ぶこともあります。
この「過傷官」は、古来より“繊細で難しい命”とされてきましたが、
現代ではむしろ“感性の鋭い時代の先読みタイプ”とも言えます。
◆ 「過傷官」は感受性の塊
過傷官の人は、とにかく人の心を繊細・敏感に感じるガラス細工の様な星です。
言葉にならない空気を察したり、相手の感情を先回りしてしまうほど感受性が鋭いのです。
芸術・技術やデザイン、音楽、スピリチュアルな分野など、
目に見えない世界を感じ取る力に長けていると言えます。
一方で、感情の波を人よりも深く受け取るため、
些細なことで傷ついたり、人間関係で疲れてしまうことも。
実はこの「過傷官」、人を傷つけることもあれば、自分が傷つくことも多い…
つまり、“心の刃”を内に持っている星なのです。
◆ 「強さ」と「繊細さ」は同居している
外から見ると、過傷官の人は「強くて個性的」と見られます。
しかしその実、内面はとてもデリケート。
壁にぶつかると、意外なほど脆くなってしまうこともあります。
子どもの頃からスポーツや武道などで体を鍛える経験を持つと、
精神的にも強くなり、傷官の感性がポジティブに働きます。
「心のバランスを身体で取る」ことが、この星を上手に生かすコツです。
◆ 女性の「過傷官」は特別な愛のテーマを持つ
女性に「過傷官」が強く出ていると、
恋愛や結婚が普通の人とは少し違う形になりやすい傾向があります。
たとえば…
・理想が高く、妥協できない。
・深く愛するが、心が満たされない。
・夫運が不安定で、縁が薄くなる時期がある。
しかし、これは“呪い”ではありません。
むしろ魂が「自分の本当の愛を見つけるための学び」を選んでいるのです。
表面的な幸せよりも、心の真実を求めるのが過傷官の愛のかたち。
だからこそ、同じ痛みを持つ人に深い共感を与えることができます。
■ 「運」の波に注意すべきタイミング
過傷官の人が注意すべき時期は、官星(特に偏官)が巡る時。
この時期は「社会のルール」や「人間関係の圧力」に試されやすく、
メンタルの揺れやトラブルが起きやすいのです。
逆に、財星の時期はエネルギーの流れが良くなり、
「感性」→「成果」へと形になりやすい運勢になります。
芸術活動・創作・ビジネスをする人には、大きなチャンスの時期です。
ただし、偏印(スピリチュアルな星)が巡るときは注意。
特にその偏印が弱っていると、
感情が行き場を失い、心が内に閉じてしまうこともあります。
そんな時期には「信頼できる人」「趣味」「祈り」など、
自分の心を守る“安全基地”を作ることが何より大切です。
● 「過傷官」は“心の芸術家”
過傷官の命式を持つ人は、まさに“感情のプロフェッショナル”。
人の気持ちを深く理解できるからこそ、
芸術家・カウンセラー・セラピスト・作家・占い師など、
人の心を癒す仕事に向いています。
ただし、その才能が「自分を壊す方向」に向かないよう、
感情を作品や行動に変える習慣を持つことが成功の鍵です。
「過傷官」は弱点ではありません。
誰よりも繊細に“人間の本音”を感じ取ることができる、
現代社会においては共感と表現のスペシャリストなのです。
※ 結び … 傷つくほどに、魂は光る
過傷官の人は、確かに生きづらさを感じることが多いかもしれません。
しかし、その繊細さこそが「人の痛みを知る力」であり、
魂を磨くために選ばれた特別なギフトです。
傷ついたぶんだけ、あなたは優しくなれる。
そして優しくなったぶんだけ、誰かを癒せる。
それが「過傷官」という星が、あなたに与えた使命とも言えます。