新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

有形世界と無形世界 「霊と肉の調和」

現代は、心の悩みや不安を抱える人が増えている時代です。
それは、物質的な豊かさばかりを追い求める時代から、心の喜びを求める時代へと移り変わっているからではないでしょうか。
人類全体が、心と体、魂と肉の両方の喜びを得られる新しい時代に入ろうとしています。
その転換期にあって、古い皮を脱ぎ、新たに生まれ変わる過程で葛藤や混乱が生じるのだと思います。

この世界(被造世界)は、有形世界(目に見える世界)と無形世界(目に見えない世界)の二つの側面から成り立っています。
そして、それらは常に互いに影響し合いながら重なり合い、存在しているのです。

人間も同じです。霊(魂)と肉体、心と体は別々ではなく、一つの生命の中で響き合っています。
その調和が崩れると不安や不調和となり、整えば幸福や健康が育まれます。

植物で喩えると…
植物は、根から水や栄養という「有形の恵み」を吸収します。
同時に葉では、太陽の光を受けて光合成を行い、目に見えない空気(CO₂)を取り込み、酸素を生み出しています。

人間も同じです。
肉体は有形の食べ物を必要とし、
心は愛や信頼といった無形の栄養を求め、
霊(魂)は、肉体を通しての善なる行いによる喜びと、普遍的な愛によって育まれていきます。

四柱推命が映す「無形の感受性」

変通星には、精神世界や無形の領域と波長を合わせやすい星があります。
それが変通星の「傷官」や「偏印」、そして十二運の「墓」です。

傷官は感受性の星で、人の一生で喩えるなら「多感なハイティーン」のような時期を象徴します。
純粋さと危うさが同居し、芸術性や技術性を発揮する一方で、繊細さゆえに心に傷を受けやすい面もあります。
まさに「繊細で美しいガラス細工」のような星です。

偏印は、目に見えない領域や裏の世界に関心を持ちます。
独特な視点を持ち、芸能・芸術や精神的な探究に惹かれることが多いのも特徴です。

十二運の「墓」は、古いものや精神的な世界、さらには霊界や死後の世界に関心を抱かせます。
深い精神性をもたらし、宗教や哲学に触れるきっかけにもなるでしょう。

これらの星を命式に持つ方は、精神世界や無形の働きと波長を合わせやすい傾向があり、ある意味「その役目を担って生まれてきた」と言えるのかもしれません。

結び

現代の出来事は、人類が新しい次元へと生まれ変わるための過程なのかもしれません…
出来れば、涙を流さずに新しい世界を迎えたいものです。

 

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