
上図は或る女性の命式です。
彼女の命式は…
・日柱:壬午
・天干の並びは、月上の正財を中心とする偏官・正財との並び。
・五行(丸い円)を見ると火の財星と土の官星に星(●)が固まっている。
・表(天干)も財官で、裏(五行)も財官に星が固まり、表も裏も一緒。
・食傷や印星に星が弱く、比肩も1個の身弱の命式。
財星は優しさや家庭性やお金を表し、官星は責任感や仕事、そして女命の場合は男を表します。
この様な命式の方は…
生きていくためにはお金が必要。その為には仕事をしなければ、と 思う人です。
また、優しく家庭的なところもありますし、仕事も頑張りたいと思うタイプです。
また、比肩(自星)が1つしかありませんので、自我を張る人(自己中心)でもありません。
その様に考えると「とても良い人」です。
財星と官星とはお金や仕事という現実ですね…。
現実という目に見えるものに意識を持つのがこの様な命式といえます。
しかし、自星(比肩)1個で財官7つを相手にするのは大変です。
ともすれば、回りに振り回され、自分を失ってしまう場合もあります。
(忙しいとは心が亡ぶとも書きます)
人は肉と霊によってできています。
確かに生きるためにはお金(パン)が必要です。
しかし、もっと大切なものは「何の為に生きるのか」ということです。
その霊(たましい)の糧が生き方(印星)ともいえます。
「人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つの言葉」かも知れません。
五行的には、太過する財星が官星を生じ、その官星が水の自星を尅していましたが、印星を意識(生き方を学ぶ)することを通して、気の流れが、財星→ 官星→ 印星→ 比肩となり、その結果、自分軸が安定しやすくなる傾向が出てきます。財官が多過ぎる人は印星を意識したら良いと思います。
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新栄堂